よろよろ、与論

コトリ

2006年10月25日 21:00

                    



沖縄最北端「辺戸岬」から、28キロ。
プロペラ機にのって那覇空港から30分のその場所は、鹿児島県・与論島。
晴れていれば、辺戸岬から島影が見えるほどの距離です。

鹿児島県といっても、ラジオから聞こえてくるのは沖縄の番組。
どこまでも続くサトウキビ畑、咲きみだれるハイビスカスとブーゲンビリア、
岬に立つ風車、島を取り囲むターコイズブルーの海。
「与論は、本土と沖縄の文化が混ざり合っている土地」
と聞いていたけれど、まるで沖縄の離島に来ているような気持ちになりました。

1日目は自転車を借りて、ビーチを目差しました。
自転車を借りるとき、ホテルのフロントのお姉さんに「道はアップダウンありますか?」とたずねると「けっこうありますよ。赤崎に行くには心臓破りの坂があります」って。

言っていたとおり、ホテルを出るといきなり上り坂。下ったと思ったら、また上り、立ちこぎ必須の道のりでした。気のせいか風は、黒糖のような甘い香り。
道を進むほどに坂の角度は急になり、風も牛のにおいに変わってきました。
そしてついに目の前には、目をうたがうような山道。ビーチにいきたいのに海はどんどん遠くなるみたい。もはや立ちこぎは困難と判断し、自転車を泣きたい気持ちでおして歩きました。思えば離島の旅は、いつもこんなでした。公共の乗り物もなく、車にも乗れず、借りた自転車でキコキコぜーぜー、キコキコぜーぜー。

最初の目的地「赤崎海岸」にはたどり着けませんでしたが、なんとか山を越えて「前浜ビーチ」に着きました。海はきれいなんだけど、波は高く、潮の引きも強いので水辺でちょこちょこ遊びました。帰ってから地図を見たら、前浜ビーチは海水浴をするには危険な場所だということが判明・・・。無事でよかった。

そんなわけで、2日目はレンタカーを借りて島内を一週しました。
車ってなんて早くて楽チンなんだ!
「もっと暖かい季節にまた来たいな」と思うビーチがたくさんありました。
与論島、ゆったり時の流れるステキな島でした。


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