美しい鳥かご

コトリ

2009年02月09日 23:09



神楽坂で鳥かごを拾いました。
家の形をした小さな鳥かご。
「ご自由におもちかえりください」(だったかな?)
張り紙があり、大中小3つの鳥かごが並んでいました。
ごはんを食べに行く途中だったので、後ろ髪をひかれながらも通り過ぎました。
1時間後、同じ場所を通ると鳥かごは2つになっていました。
でも、コトリのほしかった家型鳥かごはまだありました!
一緒にいた人たちの「もらっちゃいなよ!」という言葉に背中をおされ、連れてかえりました。

ペットショップやペットコーナーにはよくいきますが、この鳥かごは見たことがありませんでした。
とてもきれいに掃除されていましたが、どうやらけっこう昔のもののようです。
「made in Japan」です。
下敷きをはがしてみると、骨董品の雑貨屋さんにおいてあるような「大丸デパート」の包み紙でした。もともとかごについていたかのようにぴったりと切られた包み紙。

かつて、どんな小鳥がこの家にくらしていたのだろう?
この鳥かごをみていると、飼い主さんに大切にされ幸せに暮らす小鳥が想像できました。
きれい好きで、ものを大切にして、愛情深い誰か。そして幸せな小鳥。
この鳥かごを見ていると、なぜだか胸の奥がジーンとします。

大切にされてきた古いもの(建物でも家具でも道具でも)がすきです。
それはきっと、人にやさしい目でみつめられてきた温もりがのこっているからなのだと思います。



関連記事