三人展「森のこども」

東京の早稲田で育ったわたしには、子どもの頃時間を忘れて山や河や海や森で遊んだという経験がありません。夏休みになると、両親はブルートレインとか新幹線に乗せて旅をさせてくれました。
旅先でみる海や山は、不思議な迫力でせまってたのをおぼえています。

そして、大人になって自由にどこへでもいけるようになったわたしは、屋久島の森にいきました。
樹々の緑と地面や岩にびっしると生える苔の色が共鳴しあって、すべてが緑でした。
はじめてみる緑の世界。なのに、心は安らぎ、癒され、ずっと前から知っている場所に帰ってきたような気持ちになりました。
樹の根元に座り、目をつぶれば、わたしも一本の樹になり・・・

森から離れていても、わたしはずっと「森のこども」でありたいと思う。
何百年とずっとそこに立っている樹を目の前に、深呼吸するのがやっとだけれど。



「森のこども
～土・草花・ガラスから森がうまれました～」

日程：2010年4月5日（月）～11日（日）
時間：１２時から１９時くらいまで（初日は１５時オープン）
※毎日の在廊時間は前日の夜にブログとコトリ工房のwebに掲載します。
場所：西荻窪（杉並区）・ギャラリー夢卵（ムーラン）

※コトリ工房に「森のこども」のお知らせページを作りましたので、こちらにもどうぞおこしください。