お医者さん
ひさしぶりにとってもステキなお医者さんに出会いました。
白髪でメガネをかけた70代くらいの女医さん。
町の人にはナナコ先生とよばれているらしい。
古い一軒家がナナコ先生の診療所。
基本的には週3日の午前中だけ診療しています。
専門は内科(女性のみ)と婦人科。
地元の人たちにホームドクターとしての信頼も厚いようです。
患者さんは子供からご老人まで幅広いとききました。
病院は苦手なほうです。
つい最近健康診断も受けましたが、血液をとって、最新鋭の機器をつかっての検査。
お医者さんがみるのは、その人というよりはデータ結果の数字。
平均より多いか、少ないか。マイナスかプラスか、平均的という世界。
平均から外れると、待っているのはたくさんのお薬。
大きな病院になるほど、待ち時間は長く、診察時間は短い。
ナナコ先生は、そのどれとも違いました(待ち時間は長かったですが)。
よく診てくれる、よくきいてくれる。そして、的確なアドバイスと安心させてくれる言葉。
不安だとか心配だとかなんて訴えていないのに、患者のいえない気持ちをしっかりと受け止めてくれているのがわかります。
患者さんは、ベルトコンベアーにのって流されてくる缶詰ではなく、温かい体と心をもった人。
そのことに気がついているお医者さんは、そんなに多くないのかもしれません。
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