メグというネコ

コトリ

2011年02月23日 19:29

わたしの家がある通りには、ネコがたくさん暮らしています。
捨てネコやノラネコだった子たちを、町のおじさんとおばさんが世話をしています。
中でも最長老のネコは20歳くらいときいていました。
「メグ」といいます。いつもだいたい同じ所に座っていて、「メグ!」とよびかけると「ナ~」と答えてくれます。家をもたない地域ネコ。

そのメグが日曜日になくなったと、近所のネコおばさんが教えてくれました。
雨が降った翌朝、虫の息のメグが外で倒れていたそうです。
いつも世話をしているネコ旦那の家に運ばれ、ぬれた体を乾かし、病院に連れて行きました。
点滴を一晩してもらいましたが、翌日息をひきとったそうです。

家に帰る時、遠くからでもシュルエットでメグだとわかりました。
陽だまりの中たたずむメグを眺めるのが、ひそかな幸せでした。
大好きだったメグ。

ネコおばさんが「ハナちゃんはメグの子どもだよ。5匹産んで、今のこっているのは1匹」と教えてくれました。そんなことぜんぜん知らなかった。

メグがたおれる前の日、ハナちゃんがめずらしく(はじめて)「ナ~、ナ~」いってわたしの所によってきました。身体をすりよせて、わたしの周りをグルグルとずっと回っていました。移動すると、ハナちゃんもついてきました。エサもあげたことがないし、話しかけたこともなかったはずなのに不思議でした。
メグはその時どこにいたのかな?

満月で風のとても強い日でした。

メグの座っていたところは、ぽっかりと空いて、陽だまりだけがいつものまま。
メグの猫生が幸せでありますように。

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