せじんさん
友だちのせじんさんが、故郷の韓国に戻るというので、ごはんを食べにいきました。
韓国で、プログラマーの学校に通うそうです。
私が3月でやめたプリントショップで一緒に働いていました。
せじんさんは、日本語もうまいし、普通に冗談とかもいってしまうので、
「韓国の人」だということを、つい忘れてしまいます。
言葉ももちろんそうですが、場にとけこむのがうまいというか、
日本に、そして沖縄によくなじんでいるように見えます。
たしか日本に来て、3年くらいだと思いますが、
ワーキングホリデーで日本にやってきて、
大阪にも住んだことがあるし、東京に住んだこともあります。
そして日本人の奥さんと結婚して、沖縄にやってきました。
私にとってのこの3年間も、だいぶ激動だと思っていましたが、
せじんさんに比べれば、ほんの少しなれた場所から移動したくらいです。
生まれた場所から、ほとんど離れずに一生を過ごす人もいれば、
次から次へと、ステージを変えて行く人もいます。
「私がもし外国で暮らすことになったら、せじんさんのように何気なくそこにいることができるかな?」
と考えました。これは持って生まれたものかもしれません。
次のステージへ旅立つせじんさん。
その何気ないうしろ姿に手をふって別れました。
「また会う日まで、せじんさん!」
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