クジラ、空を飛ぶ
座間味島にいってきました。
目的はそう、ホエールウオッチング!
毎年、1月頃から3月頃までたくさんのクジラが、沖縄・慶良間の海にやてきます。
沖縄で主に見られるのが「座頭クジラ」という種類で、体長13m~15m、体重約30トン。
遠く数千kmの旅をしアラスカ、アリューシャン列島、ベーリング海から繁殖と子育てのためやってくるといわれています。
以前、ハワイで一度「
ホエールウオッチング」に参加したことがあるのですが、船酔いをしながら必死に見た
クジラは、遠くかなたに1頭背びれがチラっと見えただけ。「クジラはもういいから、はやく陸に戻してくれ~」と思ったトラウマを抱えつつも、今回は勇気を出して再チャレンジです。
座間味島は本島から高速船で1時間の島。クジラポイントまで、15分くらいでいけます。コトリたちはダイビングショップ「
あなたの清」さんの船に乗らせてもらいました。船長の宮城清さんは、写真家でもあり
クジラの写真集も出しているほどのクジラ通です。
船もほとんどゆれずポイントに到着。他の船も
クジラが海面にあらわれるのを待っていました。
「ほら、
ブロウ!」(※呼吸のために、水面に浮上した時に吐く息。水しぶき)
船の一番前に座っていた人が大声で叫ぶと、みんないっせいにそちらを向き「わー、すごい!」の歓声の嵐。何度かブロウをした後に、またもぐっていきます。写真は潜水する時に見えるアーチ状に曲がった背中と背びれです。何分かおきにこの
ブロウを繰り返します。
ブロウするまでどこにいるのかわかりませんが、10Mくらいの距離に浮上してきたこともあります。
そしてついに「
ブリーチ」とよばれる
クジラが海面からジャンプする姿も見てしまいました。
少し遠くのほうでしたが、なにげなく違う方向に顔を向けると、空に大きな物体が浮かんでいる!
最初は何が起こったのかわかりませんでした。だって30トンの巨体が、海から飛び出して空を飛んでいるんですよ!
ずっと見たかった
座頭クジラ。
あの大きな生き物が暮らす海の上には、船に乗った小さなわたしたち。
シュノーケリングもそうですが、いつもは別世界に暮らしている人と海の生きものが、ほんの少しの間交わることができたこの時間。
タイムカードに管理された日々の生活時間をスルリとぬけだし、地球時間を感じられる素晴らしい
ホエールウオッチングでした。
座間味島ホエールウオッチング協会
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