喫茶店「おもいで」

コトリ

2007年12月19日 20:30



神楽坂に引越してきて1週間が経ちました。
木造モルタル、寒いです!(笑)
でも窓がたくさんあるので、部屋の中は明るく気持ちいいです。
2階に住んでいる大家さん家族の足音や、窓から聞こえてくるご近所さんのおしゃべりなど、人のぬくもりを感じながら日々は過ぎていきます。

そして、ついに引越してくる前から気になっていた喫茶店「おもいで」にいってきました。
週に4日、午後の数時間しかやっていないなんとも不思議なお店。店内にはレトロなおもちゃがたくさん飾られています。
いつか行ってみようと思っていたお店ですが、先日張り紙がありました。

「12月21日で閉店します。3年間ありがとございました」

え~、それははやくいかなくては!ご近所のお友だちをさそって4名でおそるおそるドアをあけてみました。店の中には、いかにもご近所さんらしいおばちゃん2人とおじちゃん1人。そして、マスターのおじいさん。
「ここはいったい何屋さんなの?」と思うほど、いろんな雑貨がバーゲンされていました。レトロなおもちゃに文房具。そしてその中でもひときわ目をひいたのが、写真にのっている不思議なポーチ。(¥1000)
どうやらマスターのおじいちゃんが、旅先の大阪で誰かにうりつけられたもだそうです。
「かっこいいよね、このおじいいちゃん。誰だか知らないんだけど。この写真のおじいちゃんを手本にしようと思ってきた!」マスターは笑います。

お店を出るとき、おじいちゃんの娘さんらしき人が出てきました。
「このお店は、仕事をやめたあとの(ここは酒屋さんだったようです)おじいいちゃんの軟着陸のため開いたお店なんですよ。きゅうに仕事をやめたらボケちゃうからね。だから、売り上げなんて1日2000円くらいあればいいほうで」

そうだったのかー。なんかいいなー、あったかいなー。でも、引越しが閉店に間に合ってよかったなと思いました。
「おもいで」。その名のとおり、いい思い出を心にのこしてくれました。

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