神楽坂のシロちゃん

うちの近所にシロちゃんというネコがいます。
いつの頃からか、この通りで暮らすようになりました。
シロちゃんは、病気になって飼い主に捨てられたと風のうわさでききました。
だから、最初の頃は表情も険しく、人をにらみつけ、目の前を通る犬におそいかかっていました。

でも、今はシロちゃんは人（ネコ）が変わったように、穏やかになり楽しそうに暮らしています。
毎日ごはんをくれ、なにかあれば病院にまでつれていってくれるおじちゃんとおばちゃんがいるのです。最近では、人の前でおなかを出したり、背中をさわらせたりと、愛されている自信もつきました。

外で暮らすシロちゃんのために、やさしいおじさんが家の前に小屋を作ってくれました。
ダンボールでつくられたお家。寒くないように、なかにはフカフカのタオルが何枚もひかれています。きれいな花も飾ってもらって、シロちゃんは幸せなお昼寝中。

愛されているって、こんなにも幸せにしてくれるんですね。
わたしはそんなシロちゃんを見て、毎日幸せのおすそわけをもらっています。