蔵書票の世界へ
蔵書票「壺屋のジョー」
リニューアルしたコトリ工房の作品ページに、新たに
「蔵書票」コーナーが設けられました。
去年のちょうど今頃、はじめての蔵書票制作にいそしんでいました。
北海道のかまださんから「蔵書票のグループ展をいっしょにやりませんか?」とお誘いをうけたのがはじまりです。
最初は蔵書票の「ぞ」の字も知らなかったものですから、ネットで調べたり、神保町の古書街にいって「蔵書票展」をみたり、蔵書票愛好家の集まりに参加してみたり。
目からウロコでした。こんな世界があったなんて。
今まで作っていた型染めの型は、主に単独のモチーフでした。つまり、ジュゴンの柄だったらジュゴンだけというふうに。海の柄を染めたかったら、このジュゴンの型とサンゴの型と水草の型を組み合わせて布の上で配置していました。
が、「蔵書票」の型は一枚で作品の世界が完結するように作ります。
絵本の1ページを描くような気持ちで作りました。
壺屋のジョーは、土の上に立っているし、お友達のカエルだってとなりにいます。
蔵書票に出会って、型染めの世界と物語の世界がぐっと近づいた気がしました。
コトリ工房型染め作品集「蔵書票」
※蔵書票とは、本の表紙・見返しなどに貼り付けて持ち主を示す小さな紙(小票)です。
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