ポーランドの子どもたちの蔵書票
神楽坂の
gallery 坂で「小さな版画展 ~エクスリブリの世界~ 」をみてきました。
蔵書(エクスリブリス)展をみるのは3回目ですが、今回のは作者がみんな子供というところがとても興味をひきました。
1950年代、60年代のポーランドの子どもたちの作品です。コトリも今、8月の札幌での蔵書票展に向けて、毎日新しい型をほっているところなので、ちょっとした息ぬきという感じで訪れたのですが、衝撃!!
というのも、子どもたちのエクスリブリスがあまりにも、素晴らしく、愛らしく、ずっとドキドキしっぱなしでした。ギャラリーのオーナーも「これほんといいわ~」と、自らうっとりと作品を眺めていました。
わかる、わかるその気持ち。
大胆な構図に、動きのある紙の中の動物、植物たち。まねしようにもできない世界観。
最初は見るだけのつもりだったのですが、どうしても一つは家にもってかえりたくなりました。忘れちゃいけない何かをきっと思い出させてくれるそんな存在としてそばにいてほしい。
それにしてもどれも素晴らしいから選ぶのにこまってしまったのですが、最終的に2つまでしぼりました。
1つは、写真の3羽の小鳥の家族が歌っている絵です。背中のラインや尾っぽの角度、気持ちよさそうに歌っているところ。明るく楽しい気持ちにしてくれます。
そしてもう一つの絵は、まーるい丘の上にたつ小さな街と樹と星の絵です。
なんというか実際、この絵をみつめていると、宇宙に存在する地球の完璧さを感じずにはいられないのです。神聖なものにふれた時のあのドキドキする気持ち。
最後にえらんんだ小鳥の歌う家族よりも、ショッキングな出会いだったのはこちらからもしれません。
でも選べなかった。
あとから「なんであんなに気に入ったのに選ばなかったのかな」って考えてみたのですが、みんなにみてもらいたかったのかもしれないと。自分だけのものにはできない輝きがありました。
展示は今日までなので、あとでまた行ってこようと思いますが、あの子はきっとぴったりの人に選ばれていったんだろうな。
小さな版画展 ~エクスリブリの世界~
(「
散歩でめぐる一日世界旅行 in 神楽坂」参加企画)
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