お茶を飲む。

コトリ

2009年10月10日 12:46

台湾のお茶が飲める「常淡茶舎」に行ってきました。
このお店に来るのは2度目です。
1度目はついこのあいだ、個展の最終日に緑のコトリさんとしーちゃんと3人で。
その時は「米粉湯」という野菜タップリの麺とお茶をセットでいただきました。
オーナーのリン(林)さんと台湾や日本の文化の話をしながら、ゆっくりと流れる時間。
このお店を紹介してくれたあきちゃんが言うように、翌日の朝はすっきりと気持ちよく目覚めました。
気の流れが整ったのかもしれません。

そして2度目の昨日は、お茶をのむことに専念しようと、本格的な茶器(というか、台湾式のお茶を飲むのは初めて!)を使ったメニューを注文しました。
お茶といえば、ほおじ茶であれウーロン茶であれ、急須やヤカンにいれて、湯のみについで飲むという方法でしたが、常淡茶舎でだされた茶器(正式な名前はわかりませんが・・・)は5つ。お湯のはいった大きな急須(アルコールランプで熱している)と、茶葉のはいった小さな急須、急須からうつす器一つ、そこからさらにお茶をうつす器、さらにさらにうつした器でお茶を飲む。
最後から2つ目の器は、お茶をいれ次の器にすぐ移すことで、器にのこったお茶の香りを楽しむ。

お湯のはいった急須以外は、どれも手のひらサイズの小さな器です。
なんという繊細でゆったりした道のり。
「ゆっくりとお茶を飲んでほしい」とリンさん。
待つこと、お茶が器をめぐっていくこと、香ること、味わうこと。
気がつけば3時間が経っていました。
淡々とくりかえされる所作のなかに、日常のワサワサしたことをリセットする力があるようです。
なれない仕事でお疲れモードだった緑のコトリさんが、お茶を飲むごとに、香りをかぐごとに元気をとりもどしていきました。

「お茶を飲む」ということ。本来の自分に戻っていく時間。
リンさんは、料理やお茶をとおして、それを超えた何かをわたしたちに提供してくれているのだと思いました。

常淡茶舎
東京都杉並区松庵3-38-20 KURA松庵103
営業時間/午後12時~午後9時
定休日/木曜日(祝祭日は営業)
JR西荻窪駅南口から徒歩2分程





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