高校生とワークショップ

コトリ

2009年12月24日 17:26




先日、神楽坂にあるフリースクールの生徒さんたちと型染めワークショップ(星槎教育研究所にて)をしました。
フリースクールには、小学生~高校生くらいまでの子どもたちが通っています。
なんらかの事情で、現在は学校には通っていない子どもたち。
フリースクールの先生に声をかけられるまでは、正直「フリースクール」がなんなのかもほとんど知りませんでした。

コトリ工房で個展や出店などをしていると、時々「教室はやってないんですか?」とか「教えてほしい」なんてことを言ってもらうのですが、わたしはまだまだ「教える」より「教えてもらう」ほうだと思っているので、今回のワークショップも「大丈夫かわたし?」とドキドキするような不安のような気持ち。しかも小学生対象のワークかなと思っていたら、相手は高校生というじゃないですか。
高校生ぐらいの子って、最近かかわってないなー。身体も大きいし、もう大人じゃん!
思春期ていうんだよね、その年頃って・・・。型染めに興味もつかな?
なんて、悶々としはじめてしまったけれど、そういう心配ってあまり意味ないなーと気がつきました。
これも一つの出会いであり、目の前に起こってくることに心をただ開けばいいのだと腹をくくり。

なんてまじめに考えたわりには、いざ当日。心配事はただ二つ。

1.色の違う筆がまざらないように
2.顔料に水分が多すぎて、布の裏からしみださないように


ええ、みなさん優秀。9人の生徒さんたちは、ほぼわたしの心配していたようなことはせず、型染めエコバックを自分色に染めてくださいました。
一人、渋谷ギャルがいたのですが、彼女はヒョウ柄をこよなく愛しているようで、今回のモチーフの「トリロケット」の体も見事にヒョウ柄に染めてくれました。
「高校生にはぬり絵みたいでちょっと退屈かな?」と思っていたのですが、みんな自分のバッグを思いいれをもって大切に作ってくれたのはとてもうれしかったです。

なんというか、今回のワークショップをとおしてわたしのほうが予想以上に元気をもらいました。
生徒さんは、一人一人ほんとうに個性があって、内面にはいろんな思いを抱えているのかもしれませんが、彼らを取り巻くピュアな空気を感じました。大人にはもてない、そして戻れないあの透明感のようなもの。

みんな幸せに自分の道を歩んでいってほしいと心から思いました。

関連記事