アッシジの小鳥

コトリ

2006年03月08日 21:35

イタリアのウンブリア州にアッシジという小さな町があります。ローマから列車で約2時間、バスで約3時間の丘の上の町。ここは聖者フランチェスコの町として、カソリックの巡礼地でもあり、世界からたくさんの人が訪れます。

緑の平野を見渡せる、オリーブの丘の上。
小鳥たちのさえずりがいつも響いています。
サン・フランチェスコ聖堂サンタ・キアーラ聖堂の間にのびる街並みには、小鳥をモチーフにしたおみやげ品がたくさん並んでいました。小鳥好きのコトリとしては、お店を見て歩くのが楽しくてしかたないという感じでした。しかも、イタリアのほかの街よりも、おみやげ品の物価が安いのです。
聖フランチェスコは、今では「エコロジーと動物の神様」とされています。
「小鳥への説教」という有名な逸話があります。
「聖フランチェスコは野原に入ると、地面にいた小鳥たちに説教を始めた。すると突然、木の上にいた小鳥やありとあらゆる小鳥たちがやってきて、聖フランチェスコの説教が終わり、彼らに祝福が与えられるまで飛び立つこともなく動かずにいた」
ジョットという画家がフレスコ画を描いています。(サン・フランチェスコ聖堂の壁画)

そしてコトリが首にいつもかけているのが、アッシジで買った木彫りの小鳥です。とてもかわいいので、いくつも買って友だちにプレゼントしました。
「もうダメかもと思った時、この小鳥が守ってくれているような気がする」
と友だちのあきちゃんは言っていました。
そう、言っていませんでしたが、実はお守りだったのです。
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