包みこむ
「
天然顔料で手染め」という制作の方法は、ほんとうはヘビーローテーションな服には向かないのかもしれません。洗濯するごとに、少しずつ色があせていくから。
でも、そこは自然の風合い。
ゆっくりと色を変えていく(うすくなっていく)過程も、また楽しい。
化学染料や合成絵具に比べて、安定した結果をえられにくく、耐久性が低いところが問題だと思っていたけれども、その
天然の移ろいやすさにこそ、一番ひかれているのかもしれないと、最近思うのです。
身につけるもの、持ち歩くものなど、できるだけ誰かの近くにいられるようなものを染めるのがスキです。コトリにとって、染めている時の気持ちは、おむすびをにぎっている時の気持ちとよく似ています。
幸せな思いが、あの人を包みこみますように。
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