2006年12月06日 23:09
となりのおんぼろ屋敷に暮らしていた子ネコのナンナンの姿が見あたりません。
以前、日記に書いたことのあるあのグレーの子ネコちゃん。
いつの頃からか、となりのネコ家族の中にはいって、一緒に行動をともにしていたのです。
もとからいる子ネコたちよりも、元気に走り回って、エサも誰よりもはやく食べにきていました。
「ネコの家族って血がつながっていなくても、家族になれるんだ」
と感動しました。
最後にナンナンと会ったのは、約一週間前。魚のアラ煮ののこりものをあげた時です。
こころなしかナンナンが小さくなったような気がしていました。
やせていて、耳だけがピーンと大きくて。
でも、鳴き声だけは誰よりも大きくて「ナーン、ナーン」と鳴いていました。
他の子ネコに、自分が食べている魚をとらせそうになって、手をかみつかれても怒りながら必死に食べていました。
「今度、エサをあげる時はナンナンに一番大きいのをあげよう」
と思っているのですが、いくら待ってもナンナンの姿だけありません。
とつぜん現れて、また姿をけしたナンナン。
あの子の鳴き声が、今も胸の中をこだましているのです。
ナンナンがどこかで幸せに暮らしていますように。