日食とマリアさま
昨日の日食。東京では、皆既日食はみられなくても部分日食はみられるということで、はりきって「日食グラス」を用意してこの日を待ちました。
でも、朝からあいにくの雨。お昼前には、雨は上がったので日食散歩をスタート。
まずは実家の屋上へ。厚い雲。どこに太陽があるのかもわかりませんでした。
日食グラスをして太陽をさがしてみるけれど、真っ暗でよけいみつけられません。
「しかたないね」としょんぼり室内に戻り、皆既日食の中継をみました。
もっとも皆既日食が長く観測できるといわれていた悪石島の天候も雨。
太陽はみえないけれど、皆既日食の時はまっくらな闇になっていました。すごい。
友だちから「半分欠けているね」というメールがはいり、もう一度太陽を探してみることにしました。
ビルとビルのあいだからみえる空は小さくて、太陽を探せそうにないので、大きな空をもとめて公園にいきました。それでも樹が空をかくしていて、もっと高台をめざして歩いていきました。
そうしてたどりついたのは、東京カテドラル聖マリア大聖堂の広場。
毎週朝の散歩をしているあのマリアさまのところです。
ルルドの洞窟の前のイスにすわって、空をしばらく眺めることにしました。
お友だちいわく、「時々雲がとぎれる時があって太陽がみえる」とのこと。
そうして10分ぐらいたったころでしょうか。雲がすっと切れて1/4のくらい欠けた太陽が顔をだしたのです。
太陽と月と地球。宇宙。わたしたちは、宇宙のなかの星に暮らしているんだ。
宇宙からみた豆粒より小さな微粒子みたいな自分がそこにいました。
背中をマリアさまが見守ってくれているのを感じながら、空とつながった一瞬でした。
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