遠くからの祈り

コトリ

2010年10月22日 09:06

今、旅の荷物をほどいたところです。
「グランマザー国際会議」へ参加することを断念しました。
今朝の「羽田-奄美直行便」で旅立つ予定でした。
現在、奄美発着の飛行機は、豪雨による道路・通信網遮断により欠航。
飛行機が飛んでいたとしても、今回はあきらめようと仲間たちで話し合い決めました。

天気が回復すれば解決するような状況ではないと判断したからです。
名古屋で待機しているグランマザーや主催団体は、飛行機が飛べば予定通り奄美に行くと、昨夜決断したようです。正直、心はゆれました。
現地の状況を考えると、食料のこと、道路のこと、宿泊のこと、救援活動をする人以外が今、島に入ったとしてどうなるか。これからも雨が降り続くと予想されているので、被害地域は広がる可能性があります。被災地の写真(映像)をたくさん見て、胸がギューっと苦しくなりました。

世界から集まったグランマザーたちは、海を渡ることができれば奄美大島で祈りたいという意志があるようです。日本の全国津々浦々から選ばれた奄美大島という聖地。選ばれたことも、今回の思いも寄らぬ豪雨も、すべて深い意味があるのだと感じます。

グランマザー国際会議では、自然のこと、平和のこと、子どもたちのこと、そのほか地球と人の未来にかかわることを話し合い、みんなで祈る予定でした。奄美パークという人の作った美しい場所で。地球の危機を感じて集まったグランマザーたち。そしてそれに共鳴するわたしたちの魂。
でも、もはや会議場でゆっくりと話し合う時間的余裕はもうないのでしょうか。

今回の奄美大島をおそった豪雨は、ものすごいインパクトをわたしの心にのこしました。
今は、奄美大島で暮らす人たちの心から少しでも不安や恐怖がなくなるように祈るのみです。
そして、はるばる山や河や海を越えて日本にきてくれたグランマザーたちの旅が守られますように。

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