壺屋のジョー、天国へ
以前、すーじぐゎー日記でも紹介したことがある壺屋のジョーのご家族の方から、書き込みをいただきました。ジョーがさる11月9日に、天国に召されたそうです。
ちょうど11月9日から、沖縄を離れ東京に来ている私は、今ジョーがなくなったことを知りました。胸がいっぱいです。
しばらく沖縄の家をあけるので、壺屋の守り犬ジョーに挨拶にいっておこうかなと思ったのに、その日はバタバタしてジョーには会えませんでした。
ジョーは、私の住んでいるアパートのすぐ近所にある「育陶園」の名物犬です。
昼間はいつも、焼き物ののっている机の下で昼寝をし、
夜6時になると首輪をはずされ、一人でパトロール(散歩)にでかけるのです。
小路の多い壺屋は昔からどろぼうが多く、ジョーは番犬として育てられたそうです。
だから、夜家の前を知らない人が通ろうものなら、吠え、追いかけ、噛み付き追い払います。
(私も一度、家の前で追いかけられました)
だから、一人暮らしの私も、ジョーがいつもここらへん一帯を守ってくれているようで、なんだか安心して暮らしていました。ジョーにしばらく会えなくても、いつもジョーの存在を感じていました。時々、一人で散歩しているジョーに道でばったりあったり、ベランダからジョーの姿が見えたりすると、すごく楽しくて、うれしい気持ちになって「かっこいいジョー」に会えたことを心からうれしく思いました。
ジョーはおどろくほどに犬らしく、人にこびることがなく、
堂々とした自由な魂をもっていました。
ジョーのような犬に会ったのははじめてでした。
みんなに愛されていたジョー。誇り高きジョー。
もうベランダからジョーの散歩姿が見えることもないし、
東窯の曲がり角でばったりジョーにでくわすこともないし、
夜おそるおそる育陶園の前を通ることもありません。
私は壺屋にまだ2年しか暮らしていませんが、
ジョーのいる壺屋の町にこうして来られたことを幸せに思います。
そしてこれからも、心の中でずっとジョーを思うことでしょう。
ジョー、おつかれさま! いつかまた会おう!
関連記事