2011年03月14日
1週間のはじまり

金曜日にあんなに大きな地震があって、東京では、電車も全部ストップして、家に帰れない人もたくさんいて、ニュースから伝わってくる東北地方のあまりにもひどい状況に、心がついていけない。
それでも月曜日がやって来て、先週と同じように1週間がはじまることの不思議。
1週間前にそこにあったものがなくなった。どうやってそんなことを理解できるというのだろう。
今朝、ホームにいると少し待って電車がやってきた。いつもの1.5倍くらいの混雑。
お菓子の詰め放題みたいに、これでもかこれでもかと人がつめこまれて、電車は発車する。
それでもみんなじっとがまんして静かに押しくらまんじゅう。駅に着くと、またドドっと押し流されるように外に出て、そして吸い込まれるように車内に戻る。
職場に着くと「金曜日はあの後どうなった?」なんて会話はあるものの、先週同様それぞれの仕事がはじまる。ビルの1階にあるスタバにはたくさんのパンが並べられ、ソファーではコーヒーを飲む人たち。いつもとなんにも変わらない光景であるほどに、心が現実から離れていくみたい。
電車が1分の狂いもなく到着すること、昨日「おつかれさま」と別れた人と翌朝「おはようございます」と言えること、スタバでいつものお気に入りのマフィンを食べられること、窓から見える景色がいつもと変わらないこと。そんなのはぜんぶぜんぶ奇跡みたいなことなんだ。
そうわかったとしても、次の一歩をおく場所はいったいどこなんだろう。
Posted by コトリ at 18:14│Comments(0)
│日々のこと