2006年02月07日

おじいちゃんのトリ

おじいちゃんのトリおじいちゃんは、音楽家でした。
楽団にはいっていて、ビオラを弾くのがお仕事でした。
その娘のコトリ母はヴィオリン弾き、
そして孫のわたしも子供の頃、コトリ母から習いヴィオリンを弾いていました。

なので、おじいちゃんの家に行くときは、
時々ヴィオリンをもっていき、レッスンしてもらいました。
おじいちゃんは、植物もスキでしたので、
家の前の小さな庭は緑がいっぱいで、みんな庭に向かって弾いていました。
すぐあきて、他のことをしたがるコトリは、よくおじいちゃんに怒られていた気がします。
「もうやりたくないなら、弾くな、弾くな!!」
といわれ、むくれていたのを覚えています。

おじいちゃんと、おばあちゃんと、コトリ母と4人で、
鎌倉あたりに旅行にいった時も、「1日休んだら、3日ぶっさがる!」
という口癖のおじいちゃんに感化されてか、ヴィオリンをもっての旅でした。
あれが、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にいった最後の旅かな?

おじいちゃんと、コトリ母と、コトリ、3代でベートーベンか何かを合奏したのはいい思い出です。
そんなわたしたちを、いつも棚の上から見守ってくれていた木のトリがいました。
首が、ギギっと動くのです。
おじいちゃんとおばあちゃんがなくなった時、この木のトリをもらいました。
今、絵を描く作業台を窓辺からのぞいています。
なんだか、おじいちゃんとおばあちゃんが、そこにいるような気持ちになります。


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Posted by コトリ at 21:33│Comments(8)日々のこと
この記事へのコメント
ステキなおじいちゃんとおばあちゃん。。。
きっと、コトリちゃんのこと
いまも見守っていてくれていると思う。

そして この木のトリ
すごく似たものを知ってるよ。
首が動いて くちばしが開く???
Posted by smile…m at 2006年02月07日 21:38
smile…m さん>えっ、この木のトリにすごく似たものがある?
首は動くけれど、このこは顔全体が口ばしみたいで、
アーモンドみたいで、口はひらかないのです。
smile…m さんが知っているトリさんはどこにいるのでしょう?
Posted by コトリ at 2006年02月07日 21:42
おじゃまします。
いい想い出ですね。ええ、ええ、きっとあなたの沖縄での生き方を見守っていらっしゃいますよ。
ついでに「県産うに」についてのコメントをここに書いておきましょうね。
〈さとなおの沖縄スペシャル〉というキーワードであるサイトを検索してみてください。「北海道産のうに」と「県産うに」との味覚の違いがおもしろおかしく記述されていますよ。
Posted by カズ at 2006年02月07日 22:53
素敵なお話ですね。
ヴァイオリンを持って旅行。。。ムーミン谷のスナフキンみたいな孤高のひとを想像してしまいました。
Posted by まほろ at 2006年02月07日 23:12
コトリ様
もうヴァイオリンは弾かないのですか?
Posted by zoe at 2006年02月07日 23:55
コトリさんって、よしもとばななの小説に出てくるような私のイメージ♪
Posted by lotus55 at 2006年02月08日 00:51
親子3代でベートーベンを合奏するなんてなんかいいですね。
旅行にまで楽器持参で行くあたり、プロ根性を感じますね。
本当はそうやって片時も離れてはいけないものかもしれません。
趣味程度でやっているなら別ですが。

それにしてもこの木のトリさんは、心和む表情をしてますね。
きっとコトリさんのことをいつまでも見守っていてくれるでしょうね。
Posted by Romi at 2006年02月08日 11:52
カズさん>うに情報ありがとうございました。あとで、検索してみます。
北海道の利尻島で、とれたてのウニを食べた時のことを思い出しながら、オキナワの海でとれたてのウニを食べてみようと思います。

まほろさん>ヴィオリンはもっていたものの、あまり積極的でないわたしは、あの時もおじいさんに怒られていたような気がします。
スナフキンのような人、好きです。

zoeさん>もう、しばらく弾いてないのです。「あんなに一生懸命教えたのに!?」と母は、くやしそうです。でも、またいつか弾くかも。

lotus55さん>まぁ、うれしいことを。ばななさんの後輩ではありますが。

Romiさん>おじいちゃんから見ると「やるなら、徹底的にやって、やらないなら、スパっとやめろ」ということだったのかもしれません。
子供のわたしは、そこまで一生懸命になれなくて。プロの音楽家になる人は、子供の頃から、プロ意識をもって取り組み続けてきたのだろうなと感心します。
Posted by コトリ at 2006年02月08日 23:01
 
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