2006年09月01日

包みこむ

                包みこむ  

天然顔料で手染め」という制作の方法は、ほんとうはヘビーローテーションな服には向かないのかもしれません。洗濯するごとに、少しずつ色があせていくから。

でも、そこは自然の風合い。
包みこむゆっくりと色を変えていく(うすくなっていく)過程も、また楽しい。

化学染料や合成絵具に比べて、安定した結果をえられにくく、耐久性が低いところが問題だと思っていたけれども、その天然の移ろいやすさにこそ、一番ひかれているのかもしれないと、最近思うのです。

身につけるもの、持ち歩くものなど、できるだけ誰かの近くにいられるようなものを染めるのがスキです。コトリにとって、染めている時の気持ちは、おむすびをにぎっている時の気持ちとよく似ています。
幸せな思いが、あの人を包みこみますように。


同じカテゴリー(作品)の記事
All is one.
All is one.(2012-11-22 09:00)

家族の景色
家族の景色(2010-09-28 21:32)


Posted by コトリ at 00:00│Comments(2)作品
この記事へのコメント
コトリさん、おはようございます。
去年だったかな〜?紅型関係の話の時に書き込みした覚えがあるのですが。。相変わらずステキな作品を作られていて嬉しいです♪
自然に色あせるのってステキですよね〜
人も歳を重ねてステキになるのと同じかな?
な〜んて、朝からセンチなコメントしてしまいました(笑)
Posted by ままち at 2006年09月01日 10:13
ままちさん

こんにちは!また遊びにきてくれてうれしいです♪
春にはじめての個展をして、去年の今頃よりはずいぶんと作品もふえました。
といっても、手元にはないものが多いのですが。
大切に作られて、大切に使われて、いつしか古くなっていくものは、新しいものよりも深い魅力があるような気がします。骨董品屋さんの家具がステキなように。時に磨かれた雰囲気の大人に会うと、ステキだなーと思います。
Posted by コトリ at 2006年09月01日 18:48
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。