2007年03月11日 12:10
一匹の魚から始まる悪夢のグローバリゼーション。
映画の前に食べすぎた「ハッピーターン」のせいか、映画中に飲んだ「なっちゃん」のせいか、はたまたこの映画の内容のせいか、映画が終わる頃、コトリの胃はキューっと痛くなっていました。
その生物の多様性から「ダーウィンの箱庭」とよばれてたアフリカのヴィクトリア湖が映画の舞台。
アフリカ・・・・・・、コトリが暮らす日本からは確かに遠い場所ではあるけれど、ヴィクトリア湖でとれる「ナイルパーチ」という魚をはめぐりめぐって、日本の食卓にも登場していたとは。
調理されたこの白身魚を口にした時、アフリカの人たちの痛みを感じない。
それは、ヴィクトリア湖で起きていることを知らないから。
「世界のことを知りたい。旅をしたい」と思いながらも、知っていることは自分の周りの小さな世界。
「クリスマス、アフリカの子供たちには『爆弾』がおくられ、ヨーロッパの子供たちには『葡萄酒』がおくられる。僕は世界の子供たちが幸せになってほしいと思っているけれど、どうしたらいいんだ?」
ナイルパーチの切り身を運ぶ飛行機のパイロットが語った一言に、今の『グローバリゼーション』の正体が明かされています。
無力感に押しつぶされないように、
けれどもそこから逃げるために無関心にならないように、
平和のためになにができるのかを考え続けていきたいと思うのです。
桜坂劇場で3/16(金)まで上映しています。