「センセイの鞄」
「西の魔女が死んだ」で泣いたと思ったら、また泣いた。
最近、コトリは読書中毒にかかってしまったようです。
2日に1冊のペースで小説を読み続けています。
マニアックなものではなく、どれもヒットした本が中心です。
最近、読んだものはほとんどはずれがなく、感想を日記に書きたくても読書のペースに筆がおいつかないです。
でも
「センセイの鞄」 (川上弘美)については、どうしても今すぐ書かずにはいられない気持ちになりました。昨日の夜中、最後のところを読み終わり、小鳥たちも夫も寝静まった暗闇の中でおいおい泣きました。悲しくて、でも幸福な気持ちで。
数年前、友人が「コトリは好きだと思うよ。おすすめだよ」と紹介してくれた本でした。
高校の恩師センセイと主人公ツキコさんのお話です。
恋愛小説というにはあまりにもゆるやかで、おぼろげで、それでいて愛が深い。
センセイが「ツキコさん」と言ったあとに、ほめる言葉も諭す言葉も心地よく響くのです。
国語の先生だったセンセイは、言葉がとても正確で笑ってしまうほど美しいのです。
人を好きになることは、年齢は関係ないなと思いました。自分のも、相手のも。
心にススがついたような時は、この本を何度もよみかえすことでしょう。
センセイとツキコさんの会話が洗ってくれます。
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