希望ヶ丘公園の樹

コトリ

2008年08月24日 00:09




樹がスクっと空に向かって立っている姿が好き。
とくに、デイゴとかガジュマルなど南国系の樹のもっている空気にひきこまれる。
「この子たちは、人が寝静まった頃きっと歩き出すに違いない」
と思えるような不思議な生命力というのだろうか。

写真の真ん中にいる樹は、おてんばでおしゃべりな女の子に見える。
壺屋に暮らしていた時、よく散歩しにきていた希望ヶ丘公園。
那覇の街の真ん中にとりのこされた森のよう。
夜中におじさんたちの宴会場や寝床になるのか、朝の希望ヶ丘公園は散らかっている。
ダンボールやワンカップの空き瓶やスナックの袋とかが樹の足元にポトポトと。
樹たちはよく怒らないなーと思うけれど、
逆に「わたしはこんなことでは汚されないわよ」とより一層威厳をもって立っているみたい。

東京に帰る朝、公園の高台で土と樹のにおいを体にたくさん吸いこんだ。
なんだかまだここに暮らしているような気がして。

関連記事