胎内記憶

コトリ

2009年12月11日 15:10

ふと図書館で手にした本がとてもおもしろかったです。
「胎内記憶」。池川明さんという医学博士が書いた本。
赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時の記憶や、誕生の瞬間の記憶、もっとさかのぼればお母さんのお腹の中に入る前の記憶など。
この世に生まれてきた新生児でさえ、何もまだわからない存在みたいにあつかわれることがあるようですが、赤ちゃんはどうやらへその緒から外をのぞいているらしい。
お母さんの感情も、周囲の状況もすべてお見通しのようですから、あなどっていはいけません。
だいたい4歳くらいまでの間に、この胎内記憶は消えていくそうです(まれに大人になってからも記憶している人もいるようですが)。2~3才の子供に、お腹の中にいた時のことや、生まれてくる時のことをきくのが一番いいタイミングのようです。

この本を読んでいて、ふと友だちの子供を思い出しました。
ある日、友だちが子供と一緒にフェリーにのって海を眺めていると、波を眺めながら子供がこういったそうです。
「ママのおなかのなかといっしょだね」。
わたしは、これを聞いて「なんてロマンチックな詩人なんだろう!」と思いましたが、もしかしたらこれは胎内記憶なのかも、と今では思います。ちょうど2歳くらいだったかな。

子供を産むのはお母さんにとっても大変なことだと思いますが、赤ちゃんだってそうとう大変な思いをして外に出てくるのがわかりました。
「せまくて暗いところをまわりながら出てきた」
「こわくてドキドキした。せまい暗い穴の中に落っこちるような感じがしたから」
「まぶしかった」
なんだかリアル~。

でも、わたしたちはみんなこうしてこの世界に生まれてきたんだなーと思うと、今ここにいるということだけですごいことだと思うのです。




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