新しい家族 -ムック登場-
実家のオカメインコ「ミミ」がいなくなってから1週間が経ちます。
ミミがいなくなった家は、
「お葬式のように、暗くなってしまった」
と母は言いました。
それもそうです。
いつもそこにいて家族を見守っていた天使がいなくなってしまったのですから。
母は、ミミがいなくなった翌日、空っぽになった鳥かごに耐えられず、
ふらふらとペットショップにいったそうです。
でも、そこにはオカメインコもコザクラインコも、いませんでした。
それを聞いた私は
「あの家には、一刻も早く新しい家族が必要だ」
と思い、ネットでいい
小鳥屋さんはないかと探してみました。
そして、一軒の「
ひばり屋」という
小鳥屋さんにたどりつきました。
東京の葛飾区にある
オカメインコの専門店です。
さっそく電話をしてみると、ブリーダーに育てられた
オカメたちがたくさんいるといいます。
そして、私は母に「
ひばり屋」のことを伝えました。
母はその日の午後、すぐに出向き、
そうして1羽の小鳥を連れて帰ってきました。
白い体にグレーのブチ模様、
黄色い顔にオレンジのほっぺた。
今年の夏に生まれた小鳥さんです。
名前は「
ムック」に決まりました。
今や
ムックは、暗闇の中に輝きはじめた灯りです。
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