秋の読書 ・・・王国その1・・・
よしもとばななの
「王国 その1 アンドロ・メダハイツ」を読みました。
私にとって、ばななさんの小説は読みやすく、共感するところが多いです。というわけで、今回も苔緑さんから借りた「王国 その1」を3日間ほどで読み終わりました。
山で
薬草茶を処方するおばあさんと二人暮しをしていた
雫石(女の子)が、おばあさんが外国に行くことになり、都会に出て一人暮らしをするお話しです。
中でも、印象にのこった場面は、
雫石がアシスタントをする占い師のところにきた少年の話。
その子は逃げてしまったインコの行方を聞きにきたのです。
占い師は、インコの羽根を握り答えます。
「ごめんね、ピロちゃんはもう天国だ。いなくなってずいぶんたつね、冬が越せなかったんだ」
そして、少年の「僕をうらんでいませんか?」という問いに
「恨んでないよ、大丈夫。道に迷ってしまっただけだから。君に会いたいなとは思っていたけれど、君に対して悪い気持ちを少しももたずに天にのぼったよ」
実家のオカメインコのミミがいなくなって約3週間の私にとって、
この部分は胸がズキンとしました。
そして、その人の心と体にあった薬草茶を作るお店どこかにあったらいいなと思うのでした。
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