ついに岡本太郎美術館へ!

コトリ

2005年12月15日 21:15

川崎市にある「岡本太郎美術館」にいってきました。
「なんともいえずあそこは素晴らしい空間だ!」
というのを聞いていたので、いつか必ず行こうと決めていました。
「今日の芸術」「自分の中に毒を持て」「沖縄文化論」
など、絵にも劣らず数々の名著をのこしている岡本太郎さん
彼の言葉に何度、頭をたたかれ、横っ面を殴られ、背中をおされたことでしょうか。
「人間がほんとうに生きるということは、環境に迎合したり、
安易に受け入れられたり好かれたりすることであってはならない」

彼の考え方は、世の中の「こうして生きていけば楽に、スムーズに損なく進めるよ」
というのとはまったく正反対の世界。
「好かれたくないし、認められようとも思わない」といっていた太郎さんですが、
いなくなった今もなお太郎人気は健在です。

館内に入るとすぐに、太郎さんの大好きだった真っ赤な色の部屋。
ここですっかり太郎洗礼を受けて、頭も心も「芸術は爆発だ」モードです。
絵とタイトルを比べながら、みんなで「?」と首をかしげたり、笑ったりしながら、
進んでいきました。手のひらのイスや「座ることを拒否するイス」に座ってみたり、
縄文土器や宇宙人みたいな土偶、達筆な書、太郎さんがお茶をたてている写真もありました。

なんて多才な人なんでしょう。

「『本職?』そんなものはありませんよ。バカバカしい。
もしどうしても職業って言うんなら『人間』ですね」
(岡本太郎)

そんな言葉が空からふってくるようでした。
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