またまた、おむすびの話
おむすびの話、まだ書き足りないようです。
そんなこんなで佐藤初女さんのおむすびの話を聞いてからというもの、
わたし自身もおむすびと向き合う気持ちが変わりました。
もちろん、あの日公園で食べたおむすびの記憶も影響しています。
初女さん式おむすびの作り方をご紹介します。
・少しかために炊いたごはんを、おむすび一個ぶんをまな板の上においていきます。
(こうして粗熱をとるのです)
・具を入れます。
・できるだけ手に水をつけずに、手に塩をふりにぎります。
(手の熱で塩がとけるので、ごはんがつきません)
・指をつかって握るのではなく、掌の中でにぎります。
(ぎゅうぎゅうおさずにお米が呼吸できるようにやわらかくにぎります)
・のりをまきます。
・できたおむすびは、ラップやアルミで包まずに、布やタオルでつつみます。
(ごはんが呼吸をできるように布で包むのです)
以上が初女さん式おむすびの作り方です。
私はこれに、にぎる時「おいしくなーれ」という気持ちをこめます。
おむすびを布やタオルで包むというのは、画期的でした。
こうすると、ごはんの蒸気が布とおむすびの間でほどよくいききし、
べったりしないで、しっとりとおいしいおむすびが長持ちします。
初女さんの本を読んでからは、ずっとこの方法です。
どれもこれも何気ないことなのですが、
初女さんの食べ物を大切にする思いがあらわれています。
「食材を命と思うことは、人を大事にすることに通じます」(佐藤初女)
ひとまず、おむすびのお話はこれでおしまいです。
なんだか、おむすびが食べたくなってきました。
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