月桃で染める

コトリ

2006年01月03日 22:46

月桃(方言でサンニンムーチーカーサともいう)からとる色が好きです。
初夏に白い花を咲かすのですが、花が咲く前の寒い冬の間に月桃からは、やさしいピンク色の染料がとれます。桜もそうですが、花が咲く前から植物たちは、体の中に色をギュっとたくわえています。
どこから見ても緑の茎や葉っぱ
「ここからはたしてほんとうにきれいなピンク色はとれるのだろうか?」
実際、染めてみるまでは半信半疑です。
月桃をグツグツ煮て約30分、水は赤い色になりました。

そして今年も冬がやってきました。
東京から帰っててきからの初仕事は、月桃狩りです。
石川の田んぼまで月桃をとりにいくはずでしたが、
キヂの実家に新年の挨拶に行くと、畑に月桃がたくさん生えていました。

今週中に、東京からもってきた布を月桃で染めます。
月桃で染めた布を、コースターや栞にして紅型染めをします。

個展まで約4ヶ月、沖縄で制作の日々が続きます。

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