月桃で染める
月桃(方言で
サンニン、
ムーチーカーサともいう)からとる色が好きです。
初夏に白い花を咲かすのですが、花が咲く前の寒い冬の間に
月桃からは、やさしい
ピンク色の染料がとれます。桜もそうですが、花が咲く前から植物たちは、体の中に色をギュっとたくわえています。
どこから見ても
緑の茎や葉っぱ。
「ここからはたしてほんとうにきれいな
ピンク色はとれるのだろうか?」
実際、染めてみるまでは半信半疑です。
月桃の
茎や
葉をグツグツ煮て約30分、水は
赤い色になりました。
そして今年も冬がやってきました。
東京から帰っててきからの初仕事は、
月桃狩りです。
石川の田んぼまで月桃をとりにいくはずでしたが、
キヂの実家に新年の挨拶に行くと、畑に
月桃がたくさん生えていました。
今週中に、東京からもってきた布を
月桃で染めます。
月桃で染めた布を、コースターや栞にして
紅型染めをします。
個展まで約4ヶ月、沖縄で制作の日々が続きます。
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