初稽古、そしてムーチー

コトリ

2006年01月07日 11:54

7日は、紅型教室初稽古でした。
11、12月と東京に帰っていたので、2カ月ぶりの教室です。
教室は那覇の泉崎にあって、先生は京都でお茶の修行をした後、沖縄に戻って工芸指導所で紅型を学んだというユニークな経歴の持ち主。
のんびりしながらも、繊細な心を持ち、社会に対する熱い情熱を持った大城先生とは、なんだかしっくりきます。技術的なことももちろん大切ですが、師弟関係を結ぶ上で性格が合うかどうかも、長く続けるにはけっこう重要なことだと私は思います。
そんなわけで、今は大城先生の元でマイペースに自由に紅型を学んでいます。
初稽古の日、先生のお知り合いの方が京都から見学にこられました。
先生が紅型の歴史や現在の状況などを、詳しく説明していました。
私にとっても改めて聞くこともいくつかあり、紅型について新しい発見もありました。
一番驚いたのは、紅型の基本である古典紅型の絵柄は、なんと大和文化からきているということです。私はずっと、古典の柄は琉球の花鳥風月を表現していると思っていました。
沖縄的な柄になってきたのは、近年のことらしいです。紅型自体、庶民の文化に広がってきたのが、復帰後だそうです。

大城先生がいいました。
「紅型が沖縄染織として広がっていくのは、むしろこれからだと思います」
その昔、紅型はほんの一部の貴族のものでしたが、
これから沖縄の人たちの貴重な文化として世界に広がっていくことを期待します。

※写真は沖縄のお菓子「鬼餅(ムーチー)」です。旧暦の12月8日に、子ども達の健康をねがって、年の数だけ餅を部屋にぶら下げる行事です。お餅を月桃の葉っぱで包んでいます。
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