神話を聴きながら。
この2日間、家に帰ると紅型の
型彫りをしていました。
今回のモチーフは、花でも鳥でも草でもなく「顔」。
アラスカの先住民族のトーテムポールに刻まれているような不思議な顔です。
アラスカのおみやげもらったポーチの柄を型におこしました。
ものづくりをする時、どんな音を聴きながらするかは重要です。(音を消すこともふくめて)
そして今回の音は、
アラスカの先住民族へ敬意をこめて、クリンキッド族のボブ・サムによる
”How We Got a Sprit ~ワタリガラスの神話~”の朗読。
「ワタリガラスがこの世界を創った時、生き物たちはまだ魂をもっていなかった。人々は森の中に座り、木は成長せず、動物たちも魚たちもじっと動くことはなかった・・・」というところから、話ははじまります。英語での朗読なので、日本語を聞くようには言葉の意味がわかりません。でも、こう空気というか、雰囲気で物語を感じることはできるのです。
さてさて、このアラスカからやってきた不思議な顔が、これから
染める布や紙の中で、他の鳥や木や魚たちのもっている物語を解き放ってくれることを祈ります。
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