星野道夫 Memorial Year

コトリ

2006年05月17日 00:35

さて、清里に行った目的は、八ヶ岳自然ふれあいセンターでの「星野道夫 Memorial Year」のイベントに参加することでした。
写真家の星野道夫さんが、カムチャッカ半島でヒグマに襲われて亡くなられてから10年になります。山梨県の清里は、星野さんが学生時代に谷口牧場でアルバイトをしていたという思い出の地です。そしてちょうど10年前(1996年)の5月12日に、この八ヶ岳自然ふれあいセンターで講演会が行われたそうです。

そんな思い出深い日に行われた「ピアノの調べにのせて~スラドとお話の会」ですが、星野さんの友人のピアニスト宮本さんの音楽にあわせて、星野さんの奥様直子さんがスライド上映をしながらその時のエピソードなどをお話するという会でした。この会には、星野さんのご家族も参加されていました。

わたしは星野さんの撮るアラスカの動物の写真が好きです(とくにシロクマが)。「動物たちが、人間と同じように家族がいて、友達がいて毎日を生きているのだ」というあたりまえのことが、あらためて、新鮮に、幸福感をもって伝わってくるのです。地球という小さな星に生まれた同じ仲間たちなんだと、胸がジーンとするのです。
もう星野さんはいなくなってしまいましたが、彼が見た世界をみることができ、彼を育んできたご家族と今こうして同じ空間にいることができるという不思議で大切な時間を過ごすことができました。

命は終わっても、けして終わらない何かがあるのだと思います。
星野さんの写真と言葉は、今を生きるわたしに勇気と優しさと強さを教えてくれます。

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