星のような物語

コトリ

2006年08月03日 16:37

             


写真家の星野道夫さんが、亡くなられて今年で10年になります。
この夏、星野道夫メモリアルイベントが各地で行われるようです。
その一つ、昨日から開催されている星野道夫展「星のような物語」に行ってきました。
星野さんの写真や文章が好きだったので、本は何冊かもっていますが、写真展に来たのははじめてでした。

約230点の写真。はじめて見るものもあれば、以前本で見たことのあるアラスカの大自然と、そこで暮らす動物たちの姿。「こんな動物の表情を見たことがない」と思えるような、数々の写真たち。
うまく言えないのですが、星野さんでなければ撮れない写真たちだなと感じました。もちろん素晴らしい技術もあったのでしょうが、技術を越える、もっと深く深く世界を見つめる才能というのでしょうか。
1枚の写真の前に立つたびに、心の中にかたまっていた氷の粒が熱風で一気にとけて、今度はその温かい空気が自分を包み込むような感動をおぼえました。

星野さんがアラスカに関わるきっかけとなった1冊の本も展示されていました。
氷の世界にひっそりと存在する「シシュマレフ村」の航空写真。
このたった1枚の写真をきっかけに、星野さんは住所も知らないこの村へ手紙を出したのです。
そこからが星のような物語のはじまりです。
夏休みの子供たちにぜひ見てほしい写真展です。(もちろん大人も)

星野道夫展「星のような物語」 
場所:松屋銀座店
期間:8/2~8/14
※2年をかけて全国を巡回する予定。沖縄にも来るかな?

その他、星野道夫メモリアルイベントは、
星野道夫公式サイトに掲載されています。
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