高江洲アパート 癒し編

コトリ

2006年01月25日 22:29

愛すべき高江洲アパート
不動産屋のフミオさんが「とにかく、ものすごく明るい部屋だよ」と太鼓判をおす部屋。ベランダは南東向きで、南西にも西にも北西にも窓があります。1日中お日さまが、どこかの窓からさしこんできます。

でも、高江洲アパートの明るさは日当たりのよさだけではないということに暮らしはじめて気がつきました。
アパート全体を包んでいる愛のオーラのようなもの。
わたしはこの部屋で暮らしながら、いつも高江洲アパートに守られているように感じます。

外で怖い話を聞いたり、心がなんだか疲れてしまった時も、高江洲アパートの玄関をあけ、部屋の中にペタリと座り込むと、心がホンワカ癒されていくのを感じます。
「なんだろう、この感じは?気のせいかな。1人暮らしってこんなものなのかな?」
とも考えるのですが、このホンワカ癒されていく感じは、遊びにきた他の人たちも感じるようです。「あー、なんか癒されるわー」と友だちの何人かは言います。
そして、よく眠れるというのです。
高江洲アパートは、築20年はこえる古い建物です。
でも大家さんの高江洲さんが随所に工夫をこらし、手入れも行き届いています。
「何か不都合なことがあったらすぐにいってくださいね」といって、
いつも下には工具セットがおいてあります。
自転車のチェーンをつける金具も壁につけてくれましたし、
自転車用の段差補正板も作ってくれましたし、
たしかトイレも直してくれました。あと、サッシに穴をあけてくれました。
「なんでも自分でやらないと気がすまないものだから」
といって、頼めばいろんなことをしてくれます。
いまだに家賃は手渡しです。大家さんの家は若狭ですが、振込み手数料がもったいないからといっていつもとりにきてくれるのです。
「あなたが、いたいだけずーっとここに住んでていいからね」
はじめて部屋に入る日に高江洲さんが言ってくれました。

この居心地のよさは、ひとえに高江洲さんのおかげかもしれません。
愛されて、大切にされてきた家。
そういうのは、きっと見えないオーラになってその家を包むのです。
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