2007年03月11日

映画『ダーウィンの悪夢』

一匹の魚から始まる悪夢のグローバリゼーション。

映画の前に食べすぎた「ハッピーターン」のせいか、映画中に飲んだ「なっちゃん」のせいか、はたまたこの映画の内容のせいか、映画が終わる頃、コトリの胃はキューっと痛くなっていました。
その生物の多様性から「ダーウィンの箱庭」とよばれてたアフリカのヴィクトリア湖が映画の舞台。
アフリカ・・・・・・、コトリが暮らす日本からは確かに遠い場所ではあるけれど、ヴィクトリア湖でとれる「ナイルパーチ」という魚をはめぐりめぐって、日本の食卓にも登場していたとは。

調理されたこの白身魚を口にした時、アフリカの人たちの痛みを感じない。
それは、ヴィクトリア湖で起きていることを知らないから。
「世界のことを知りたい。旅をしたい」と思いながらも、知っていることは自分の周りの小さな世界。

「クリスマス、アフリカの子供たちには『爆弾』がおくられ、ヨーロッパの子供たちには『葡萄酒』がおくられる。僕は世界の子供たちが幸せになってほしいと思っているけれど、どうしたらいいんだ?」
ナイルパーチの切り身を運ぶ飛行機のパイロットが語った一言に、今の『グローバリゼーション』の正体が明かされています。

無力感に押しつぶされないように、
けれどもそこから逃げるために無関心にならないように、
平和のためになにができるのかを考え続けていきたいと思うのです。
桜坂劇場で3/16(金)まで上映しています。



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この記事へのコメント
ナイルパーチの話、以前「宇宙船地球号」というテレビ番組で拝見しました。

ちょうどそのとき、ホテルで給仕のアルバイトをしていたのですが、毎日手もつけていないのにたくさんの食べ物をゴミ箱にすてないといけなくて、ほんとうに、やるせなかったのを覚えています。

本当にどうにかしていますよね。

でも、出来ることは限られていますが、出来ることから少しづつ、みんながやっていけば、気をつければ何かを変えることが出来ると思うし、そんな時がもうきているじゃないかな、と思います。

行動ですね。
Posted by フランジパニ at 2007年03月12日 22:24
フランジパニさん

そうですか、以前テレビでもやっていたのですね。
わたしも、ホテルやレストランで働いている時は、毎日たくさん捨てられる食べ物をみては「いったい世界はどうなっているんだ?」と思ったものです。
食べきれない食べ物のあふれる国と、食べ物がなくて大勢の人がなくなっていく国。

そう、できることから少しずつやっていくことですよね。
ハチドリの運ぶ水が、山火事を消すように。
Posted by コトリ at 2007年03月12日 23:57
こんばんわ♪
知っていることは自分の周りの小さな世界というのは、ホントそうかもしれません。
自分に出来ることをやらなきゃ始まらないですね!
Posted by hana2 at 2007年03月13日 00:49
hana2 さん

こんにちは!
自分のみている世界は小さい範囲のことなんだと自覚して、けれどその小さな世界からできることをみつけていくことが今の目標です。
慎重に、大切に、大胆に幸せをひろげていきたいものですね。
Posted by コトリ at 2007年03月14日 17:50
 
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