2008年04月03日

石井桃子さん

石井桃子さん児童文学作家の石井桃子さんが昨日なくなられました。
101歳でした。ご冥福をお祈りいたします。

石井桃子さんといえば、「ノンちゃん雲に乗る」で有名ですが、コトリの蔵書「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の翻訳もしています。この翻訳が素晴らしい!のです。といっても英文で読んだことがあるわけではないのですが、プーのちょっと気が抜けたような素朴さ、素朴がゆえの強さ、ユーモアがじゅうぶんに伝わる文章なんです。
この「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」を読んで、コトリの中のなにかが動きました。この先続く人生によい影響を与えてくれたのはたしかです。

作者のミルンは、この物語を自分の息子のために書きました。そして息子が大きくなってからは、子供の本はふたたび書かなかったそうです。石井桃子さんと「クマのプーさん」がはじめて出会ったのは、25、6歳のとき。あるクリスマス・イブに、ある家ノツリーの下に"The House at Pooh Corner"(『プー横丁にたった家』)を発見して、子供の前で訳してあげた時からのつきあいだそうです。「プーの本は、生まれるべくして生まれてしまったのです」と石井桃子さんがあとがきに書いたように、プーと桃子さんも出会うべくして出会ったのでしょう。

素晴らしい翻訳をどうもありがとうございました。



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この記事へのコメント
こんにちは

プーさんの翻訳!そうだったんですね。
こんど図書館で借りて読んでみます

東京とは思えない素敵な写真たち
いつも楽しみにしています

ママくま あらため はらぺこママより
Posted by はらぺこママ at 2008年04月06日 03:21
はらぺこママさん

こんにちは!
そうなんです、あのプーさんは石井さんの翻訳だったのです。
大人でも楽しめる童話だと思うので、お子さんとぜひ読んでみてください。

東京とは思えない写真たち(笑)、これからもお楽しみに!
Posted by コトリ at 2008年04月14日 18:07
 
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