2006年02月23日

神話を聴きながら。

神話を聴きながら。この2日間、家に帰ると紅型の型彫りをしていました。
今回のモチーフは、花でも鳥でも草でもなく「顔」。
アラスカの先住民族のトーテムポールに刻まれているような不思議な顔です。
アラスカのおみやげもらったポーチの柄を型におこしました。

ものづくりをする時、どんな音を聴きながらするかは重要です。(音を消すこともふくめて)
そして今回の音は、アラスカの先住民族へ敬意をこめて、クリンキッド族のボブ・サムによる”How We Got a Sprit ~ワタリガラスの神話~”の朗読。
「ワタリガラスがこの世界を創った時、生き物たちはまだ魂をもっていなかった。人々は森の中に座り、木は成長せず、動物たちも魚たちもじっと動くことはなかった・・・」というところから、話ははじまります。英語での朗読なので、日本語を聞くようには言葉の意味がわかりません。でも、こう空気というか、雰囲気で物語を感じることはできるのです。

さてさて、このアラスカからやってきた不思議な顔が、これから染める布や紙の中で、他の鳥や木や魚たちのもっている物語を解き放ってくれることを祈ります。


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Posted by コトリ at 04:43│Comments(6)沖縄文化
この記事へのコメント
すごい・・・初めて見ました。
きっと細かい作業で神経も使うのでしょうね。
私のもっとも苦手な分野です・・・。
Posted by Romi at 2006年02月23日 14:29
すごいですなぁ。
とても神秘的です。これから、どのような色に染め上がるのか楽しみです。
!(^^)!
Posted by ミッチぃ at 2006年02月23日 16:14
その「ワタリガラスの神話」を知るきっかけを与えてくれた、
Iさん、A編集長に今夜お会いしました。
あるイベントでお会いしました。
そういえば、今日初めてその二人が揃っている場に私も身を
置いていたんだ・・・と、別れた後に気がつきました。
点と点が繋がった時間だったんだ・・・。
今夜のイベント、是非、コトリさんにも聞いて欲しい内容だった。
そして、帰宅してコトリさんのブログに・・・驚いた!
私にとって大切な環太平洋ソウルメイツ♪のソウルフルな夜。
Posted by 亜 at 2006年02月23日 22:47
Romiさん>この型は、細かくないほうなので、気にせずどんどん彫れましたよ。わたしは、だいたいがおおざっぱなので、細かい作業はそんなに得意ではありません。が、紅型は楽しいーです。

ミッチぃさん>わたしも色を入れるのがすごく楽しみなんですよ。紅型は彫る作業もスキですが、色を入れる時がやっぱり一番わくわくするかもしれません。いろんなバリエーションでやってみようと思います。

亜さん>素晴らしいテープをほんとうにありがとう!型彫りながらずっと聞いていましたよ。今夜のイベントはどんなものだったのでしょう?モズクとりのときにでもゆっくり聞かせてね。
離れていても、つながっている、環太平洋ソウルメイツ♪
Posted by コトリ at 2006年02月23日 23:15
コトリさん、はじめまして。
とってもとっても素敵な図案・・・
染めるとどんなかんじになるのかしら。
楽しみだなぁ。
アラスカ、ワタリガラス、クリンキッドの言葉にも
反応してしまいました。
尊敬する星野道夫さんを思い起こさせるのですが
コトリさんもお好きですか???
Posted by マルコ at 2006年02月25日 00:23
マルコさん>はじめまして!カラフルにしたり、シックにしたり色々やってみようと思います。
そうです!朗読しているボブ・サムは、星野道夫さんの大切な友だちです。彼の著書の中にもたびたび登場する人です。「Cyote」という雑誌とJ-waveのコラボレーションで実現したラジオ番組で放送された朗読でした。
星野さん、わたしもとても惹かれています。
Posted by コトリ at 2006年02月25日 01:22
 
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