2010年07月09日

旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)

新宿駅から電車で30分くらいの「鶴川駅」に、武相荘はあります。
急行に乗って30分というのは、けっこう遠くまでいけるんですね。
駅におりて「ここが東京なんだ!」と思うほど、のどかな景色と空気です。

駅から歩いて15分くらいだというのに、バスにのって駅乗りこしてすごく遠回りしてたどりついたわたしたち。丘の途中にあるようで、少し坂をのぼったところに武相荘はありました。
築70年以上の日本家屋(元は農家)です。

旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)

門をくぐると踏み石がリズムよくおかれていて、道を進むのが楽しくなります。

そして、その先には藁葺き屋根の母屋があります。靴をぬいで中に入ることができます。
料理の並べられた食卓があったり、白州正子さんの集めた着物や器などが展示されています。
一番興味をもったのは、白州次郎さんの書斎です。生前読んでいた本がたくさん並んでいます。
幅広いジャンルの本が並べられていましたが、民俗学系の本が多かったような気がします。「こんな本を読んでいたんだね」とか「この本まだ新しい感じだよ」とか、想像の世界がどんどん広がっていきました。そして書斎の窓の向こうには、植物たちが鬱蒼としげり「窓から緑が見えるってなんて気持ちがいいんだろう」と思いました。

時々、藤棚の下でお昼ねなどもしたのでしょうか。

旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)

旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)

お庭も散策しました。竹があり、大きな樹があり、まるで山の中を歩いているようでした。
この敷地の中ですべてが完結しているような世界。どこに行く必要もないのではと思いました。
でも白州夫妻は、日本各地、世界へとフットワーク軽く飛び回っていたようです。
こういう愛すべき家があるからこそ、心も軽く旅立つことができるのかもしれませんね。

家も素晴らしかったですが、それ以上に白洲夫妻の生き様に感動した一日でした。
旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)









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