2007年05月06日
写真展「終わりの始まり」


國吉さんは、老舗新聞社・琉球新報で長年活躍してきたベテランカメラマンで、ケンタさんは医学写真現像所につとめる若きカメラマン(ケンタさんはティダブログでも、ステキな写真を公開しています)。
世代も活動範囲も違うお2人なので、一見「接点」がなさそうですが、神さまは2人をちゃんと結び付けてくれたんですね。國吉さんから今回の写真展の計画を聞いた時「出会いとは偶然ではない」そう思いました。
國吉さんは仕事で撮る写真を離れて、散歩するように気の向くままにとった町の風景を展示していました。それは慣れ親しんだ沖縄の風景であり、なぜか懐かしさを感じる台湾だったり、バリ島だったり。2枚のまったく別の写真の組み合わせが、思ってもみないようなつながりを思いおこさせます。たぶんこれは、見ている人の心模様で見え方もかわってくるような気がします。
一方、ケンタさんの写真は、國吉さんと同じくいつも歩く町並みを撮っているのですが、切り取る面積がより小さく、毎日誰でもが見ている風景が愛しい生きもののように見えてきます。
古びたポストや、道にできた水たまりが、ケンタさんのフィルターを通すとせつなく泣けてしまうのです。そして夕方時のお日さまのにおいがするのです。
コトリは沖縄で生まれ育っていませんが、自分でもなぜかわからないまま沖縄が大好きです。どこが好きなのか、どうして惹かれたのか、説明しようとしても言葉にした瞬間、ほんとうのところが少しずつずれていくような気がします。でも、お2人の写真に映る沖縄の中に、大好きになった理由が見え隠れしていた気がします。「あっ、そうだそうだ。こういうところすごくいいんだよね」そんな気持ちで写真を見せてもらいました。
國吉さんとケンタさんの出会いが、これからも幸せな化学反応をおこしていきますように!
Posted by コトリ at 23:30│Comments(3)
│本・映画・アート
この記事へのコメント
写真展「終わりの始まり」の内容を的確に
現している記事だったので
リンクさせて頂きました。
ふふふ(^^)
現している記事だったので
リンクさせて頂きました。
ふふふ(^^)
Posted by あっきぃー at 2007年05月08日 02:06
私もノラテッコウさんの写真展記事をアップしようかと思ったけど、コトリさんの記事を読んで「こりゃ、もう私は書くことないわ。」と…。(^_^)
すっかりコトリさんに気持ちを代弁してもらった感じです♪
すっかりコトリさんに気持ちを代弁してもらった感じです♪
Posted by まほろ at 2007年05月09日 01:01
あっきぃーさん&まほろさん
先日は、写真展でごいっしょできて楽しかったんです。
ナイスタイミングでした。
ケンタさんたちの写真展→沖縄の昔の風景写真展→浮島歴史研究会
というなんともディープな沖縄探検コースでしたね。
沖縄って不思議な場所です・・・。
先日は、写真展でごいっしょできて楽しかったんです。
ナイスタイミングでした。
ケンタさんたちの写真展→沖縄の昔の風景写真展→浮島歴史研究会
というなんともディープな沖縄探検コースでしたね。
沖縄って不思議な場所です・・・。
Posted by コトリ at 2007年05月09日 13:53